短編小説 四ツ葉のクローバー
~今はなき 貴方へ~
奥さんが 席に戻ると夏実ちゃんが絵を見せた。
『ママ~このよつばのクローバー おねえさんが書いてくれたんだよ!』
「あら かわいい四ツ葉ね!」
奥さんはチラリと腕時計を見た。
「そろそろ バスの時間なので…
今日は楓さんに会えて本当によかったです。
良い方で安心しました。」
奥さんは深々と頭を下げた。
そして時間が無いためか
慌ただしく会計を済ませ 夏実ちゃんの手を引き 店を後にした。