短編小説 四ツ葉のクローバー ~今はなき 貴方へ~


その夜 携帯がなった。

♪♪♪♪♪♪

この メロディー…拓也からだ


「はい……」


『しばらく 連絡できなくて ごめん』


「うん」


『かみさんが入院して来週末 手術なんだ…

夏実も病院の近くの保育園に預けて 夜は俺が面倒見なくちゃならなくて……』


「大変だね……」


涙が頬をつたう

封印したはずの気持ちがあふれだす



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