短編小説 四ツ葉のクローバー
~今はなき 貴方へ~
「どうしたの?」
私の目は涙でいっぱい…
でも 悟られない様に冷静に聞いた。
「かみさん 今日 明日が山らしいんだ…」
拓也が静かに話し始めた
「今 意識がはっきりした状態なんだけど… 楓に会いたいと言ってるんだよ…」
「え!?奥さん 良くなってるんじゃなかったの?」
「手術に挑んでみたけど……手の施しようが無い状態で…」
拓也の声が震えてる