短編小説 四ツ葉のクローバー
~今はなき 貴方へ~
十二 再会
病院に着くと案内係に病室を聞き エレベーターに乗り込んだ。
<505号室> 山口優子
ここだ…
どんな顔で会えばいいんだろう…
この場に及んで 来たことをちょっと後悔した。
呼吸を整え 静かにドアをノックした。
『はーい』の声と同時に静かにドアが開いた。
『あー!よつばのお姉さんだ!』
夏実ちゃんは愛くるしい笑顔で私を迎えてくれた。