短編小説 四ツ葉のクローバー ~今はなき 貴方へ~


「夏実ちゃん 早く行こうって?どこに?」

『お庭だよ!早く』

「庭?」

夏実ちゃんは凄い力で私の腕を引っ張り離さなかった。


『お姉さん!エレベーターじゃ間に合わないよ』


夏実ちゃんは必死な形相で階段へと向かう。
あまりの必死さに私は圧倒された。



息を切らし二人で階段をかけ降りた。



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