短編小説 四ツ葉のクローバー
~今はなき 貴方へ~
十五 今は無き貴方へ
一年半が経った
4月の初め
校門の前
夏実ちゃんは
ピンクの春らしいワンピースを着て、背中にはピカピカの赤いランドセルを背負って ご満悦の笑顔。
ワクワクがこっちにも伝わってくる。
スーツを着た拓也がカメラを構えた
「夏実 こっち見て! ハイポーズ」
『楓ママも一緒に撮ろうよ~!!』
「OK!どんなポーズにする?」
『ピースしようよ』
『せ~のっ! ハイポーズ!』