病院は苦手なんです!(番外編)


沢山の穴が空いた大きな箱に目を向けピコピコハンマーを構える

「準備OKですね?では、始めます!」

さっき案内してくれた女の子がストップウォッチを手に戻ってきた

「位置について~よーいスタート!!」

ここから俺達は全力でモグラを叩いた

ピコピコっとハンマーの音、穴から聞こえるモグラ達の息遣い

一気に教室内の熱気がさらに暑くなった気がした

衣装のせいかもしれないけど…

「残り10秒です!」

今出せる限りの力を使いきり、ピーと笛の音が鳴る

「そこまで!」

合図と共にハンマーを体の横へ下ろした

「お疲れ様でした!集計するので少々お待ちください」

それを言うと再び姿を消した

全力を出しきった俺と美夏は、その場で座りこみ、息を整えてる

少しすると「30秒って案外長いね」って言いつつ美夏が来る

「そうだな‪」


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