病院は苦手なんです!(番外編)
「葵、どこ行くの?」
「花火が綺麗に見れる所~」
普段使われていない校舎に来ている
「そんな場所あるのー?」
「うん。数年前ぐらいに卒業した、姉貴の友達から聞いた」
「麗ちゃんの?」
「うん」
あんまし使われていない証拠に、階段の手すりに薄らホコリがたまっていた
スマホのライトをつけて、足元を照らす
「足元気をつけろよ?」
「うん」
肝試しでもしてるみたいな気持ちだった
「この校舎、勝手に入って良かったのー?」
声が反響して、校舎に響く
「鍵かかってないし、いいんじゃね?」
1階から4階まで登り、屋上の扉の取手を握る
ガチャガチャと何回か回すけど、鍵かかっていた