病院は苦手なんです!(番外編)
「鍵かかってるじゃん、どうするの?」
「大丈夫」
袖口から黒色の巾着袋を取り出した
「かかってると思って、鍵預かってきた」
中から10個ぐらい金具に繋がった鍵を出した
「それ、誰から預かってきたの?」
「内緒…」
10個の中から探すのには苦労する
「どれだ…」
鍵を出す時にスマホをしまったから
どれが、屋上の鍵か分からない
「これで見える?」
俺の手元に光がさす
美夏がスマホのライトで手元を照らしてくれている
「サンキュー」
鍵の1個1個に名前が入っており、すぐに見つけ出せた
鍵穴に突っ込み、鍵をあけた
巾着袋に鍵をしまい、屋上の扉を開ける
入れ替わりに、スマホを手に持ち、再び足元を照らす