病院は苦手なんです!(番外編)
いっぱい見ててくれてたんだね!
とても嬉しくなった
目頭が熱くなって、次第には鼻をすする音まで
夏樹がそっと、ティッシュを渡してくれた
「ありがとう」
涙をふいて、どうにか気持ちを落ち着かせる
一通り、目を通し終わると、気づいたら横に美夏がいて
「私たちの事も見ててくれたんだね…」と呟いて1枚の写真を手に取っていた
病室の写真で、ベットに私と葵・美夏が座っていて、後ろから抱きついているおじいちゃん先生の写真
皆、笑顔いっぱいで幸せそうな写真
「この後、いっぱい髭スリスリされたね」と笑って美夏が言う
「そうだね!」
皆でそれぞれアルバムを見せ合うようにして、沢山思い出話をした