大嫌いな君と再会したら…
電車に乗り、私たちは三和駅で下車する。
今日もまた、一磨に手を繋がれて、改札を抜けた。
2人で街頭もまばらな路地を歩く。
なんだろう、これ。
なんだか、大切にされてるみたい。
そんなはずないのに。
一磨が絶対そんな事するはずないのに。
もう少しで私のアパート…という所で、一磨が口を開いた。
「有希、ごめん」
「え?」
今、有希って言った?
「中学の時のこと、ずっと謝りたかった。
ほんとにごめん」
「気づ…いてたの?」
気づいてないんだと思ってた。
「有希が…
有希が気づいてないと思ってたから…
それなら、初対面からやり直せるかと思って
覚えてない振りしてた。
でも、今日の話を聞いて、忘れてないって…
覚えてるって、気づいて…
だから、謝ろう、謝らなきゃって思って」
「今さら、何言ってるの?
もう遅いよ。
謝るなら、あの時、謝って欲しかった」
今日もまた、一磨に手を繋がれて、改札を抜けた。
2人で街頭もまばらな路地を歩く。
なんだろう、これ。
なんだか、大切にされてるみたい。
そんなはずないのに。
一磨が絶対そんな事するはずないのに。
もう少しで私のアパート…という所で、一磨が口を開いた。
「有希、ごめん」
「え?」
今、有希って言った?
「中学の時のこと、ずっと謝りたかった。
ほんとにごめん」
「気づ…いてたの?」
気づいてないんだと思ってた。
「有希が…
有希が気づいてないと思ってたから…
それなら、初対面からやり直せるかと思って
覚えてない振りしてた。
でも、今日の話を聞いて、忘れてないって…
覚えてるって、気づいて…
だから、謝ろう、謝らなきゃって思って」
「今さら、何言ってるの?
もう遅いよ。
謝るなら、あの時、謝って欲しかった」