大嫌いな君と再会したら…
過去から現在へ
私は中学の頃、一磨が好きだった。
私たちは誰よりも仲が良かったし、誰よりも一緒にいた。
私たちは、1年の時、一緒にクラス委員をして、2年になったら一緒に生徒会の役員をした。
いつも一緒にいろんなイベントを企画して、ああでもない、こうでもないって、たくさん言い争いもしたけど、それでも一緒にひとつのものを作り上げるのは楽しかったし、やりがいもあった。
3年の時、一磨が1人違う学区の進学校を受験するって聞いて、私は言わなきゃって思った。
今、告白しなきゃ後悔するって。
だから、放課後、誰もいない教室に一磨を見つけて、今しかないと思った。
「一磨、あの、あのね…
私、一磨が好きなの。
高校は違っても、ずっと一磨と一緒にいたい
と思う。ダメかな?」
「あ、いや、あの、えっと… 」
その様子から、一磨がどう断るか考えてるって分かった。
だから私は、それ以上聞かずに、
「ううん、いいの。
ごめん。忘れて」
そう言って、教室を飛び出した。
それだけならただの失恋で終わるはずだった。
飛び出した後で、教室に忘れた筆箱を取りに行ったのに、そのまま飛び出してしまった事に気づいた。
でも、すぐに戻ると一磨と顔を合わせる事になる。
私は、30分くらい図書室で時間を潰してから、そっと教室に戻った。
廊下から様子を窺うと、男子の話し声が聞こえた。
私たちは誰よりも仲が良かったし、誰よりも一緒にいた。
私たちは、1年の時、一緒にクラス委員をして、2年になったら一緒に生徒会の役員をした。
いつも一緒にいろんなイベントを企画して、ああでもない、こうでもないって、たくさん言い争いもしたけど、それでも一緒にひとつのものを作り上げるのは楽しかったし、やりがいもあった。
3年の時、一磨が1人違う学区の進学校を受験するって聞いて、私は言わなきゃって思った。
今、告白しなきゃ後悔するって。
だから、放課後、誰もいない教室に一磨を見つけて、今しかないと思った。
「一磨、あの、あのね…
私、一磨が好きなの。
高校は違っても、ずっと一磨と一緒にいたい
と思う。ダメかな?」
「あ、いや、あの、えっと… 」
その様子から、一磨がどう断るか考えてるって分かった。
だから私は、それ以上聞かずに、
「ううん、いいの。
ごめん。忘れて」
そう言って、教室を飛び出した。
それだけならただの失恋で終わるはずだった。
飛び出した後で、教室に忘れた筆箱を取りに行ったのに、そのまま飛び出してしまった事に気づいた。
でも、すぐに戻ると一磨と顔を合わせる事になる。
私は、30分くらい図書室で時間を潰してから、そっと教室に戻った。
廊下から様子を窺うと、男子の話し声が聞こえた。