大嫌いな君と再会したら…
再会
「今日からお世話になります。
岡田一磨(おかだ かずま)、26歳です。
よろしくお願いします」

7月1日
今年も研修を終えた新入社員が配属された。

うちの課には、大学院卒のエリート男子が配属されるって前々から噂にはなってた。

背が高い超イケメンだとも。

だけど、それがまさか、中学の同級生だとは思わなかった。

なんでよりによってこいつなの!?

2度と会いたくなかった奴とこんな形で再会するなんて。


「じゃあ、岡田くんの席は、平井(ひらい)さんの
隣ね。
平井さん、お世話頼むよ」

「……はい」

課長に命令されて、イヤとは言えない。

一磨は中学の頃と変わらない、にこにこと人好きのする笑顔を浮かべてやってきた。

「平井さん? 岡田一磨です。
よろしくお願いします」

「平井…です。よろしく」

初対面のような挨拶。

私は一目見て気づいたのに、こいつは気づかなかったって事?

ますますムカつく。
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