午前五時三十分
出たばかりの太陽を覆うように、
白い霧は悠々としている。
家にいるだけの人間にはきれいな朝陽は拝ませないという自然なりのジョークなのだろうか。
何も面白くはないが、きれいな朝陽をうっかり見てしまうと何かに気付いてしまいそうなので結果としてはありがたい。
新聞配達の車は疾うにどこかに行ってしまった。
馬鹿みたいに腰だけを振っていたあの頃の自分もとっくにどこかに消えてしまった。
白い霧は悠々としている。
家にいるだけの人間にはきれいな朝陽は拝ませないという自然なりのジョークなのだろうか。
何も面白くはないが、きれいな朝陽をうっかり見てしまうと何かに気付いてしまいそうなので結果としてはありがたい。
新聞配達の車は疾うにどこかに行ってしまった。
馬鹿みたいに腰だけを振っていたあの頃の自分もとっくにどこかに消えてしまった。