死者の声〜最期のメッセージ〜
「やった〜!」

「楽しみにしてます!本当に楽しみです!体調を崩さないようにしないと……」

大げさなほど二人は喜び、藍は苦笑してしまう。そして、その日はやってきた。



「いらっしゃい!大阪のお好み焼きやで〜!!」

「赤福氷だよ〜!おいしいよ〜!」

「Ciao!ピザ安いよ!」

「小籠包、おいしいヨ〜」

いろいろな食べ物のおいしそうな匂いが漂い、日曜日ということもあって会場は人であふれている。

「すごく賑やかね!」

普段あまり祭りなど行かない藍は、予想以上の賑わいに辺りを見回す。大河が「当たり前ですよ!」と無邪気に笑った。

「フードフェスティバルは、一年に一度しか開催されないんです!日本全国からお客さんが集まるんですよ」

「そうなの?」

すると、朝子が藍の手を掴んだ。

「あそこ、札幌味噌ラーメンが売ってる〜!行こう!」

札幌味噌ラーメンの屋台には、人が集まっていた。そこそこ長い列ができている。
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