だいさんかくけい
花火が終わると、人がぞろぞろと駅へ流れて行った。
「じゃあ公園に行こうか!」
琉唯くんが大きめの声で話す。
「うんっ!コンビニで線香花火買ってこ!」
と私が話した瞬間だった。
唯吹くんが階段を踏み外して落ちそうになり、それをみていた琉唯くんが助けようとして、二人とも階段の一番下まで落ちてしまった。
頭から出血しているのを見て、怖くて腰が抜けてしまった。
周りの人が救急車を呼んでくれて、二人は救急車で運ばれた。
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「何も出来なくて、ごめんなさい」
琉唯くんと唯吹くんは、頭ではなく、額を切って出血していて、命に別状はなかった。
「あの状況で冷静な判断出来る方がおかしいよ」
と、笑いながら琉唯くんは言ってくれた。
あれから琉唯くんは暗くなってしまった気がする。
唯吹くんは、、
軽い記憶喪失になってしまった。
目を覚ました後の第一声が
「俺は、、、、誰?」
だったらしい。
私のことも、、覚えていなかった。
今までの思い出も、全部、全部消えてしまった。
、、、、悲しかった。