Rose
十夜side

朝7時。

起きて、着替えてリビングに行く。

俺はいつも1番最後だからもう全員揃ってるだろう。

いつも通りなはずなのに、いつもと違うのは海羽がいないことだ。

「おはよう、十夜。」

晴は紅茶を淹れながらそう言った。

「あぁ、」

「海羽はまだ寝てるか。」

颯斗はパソコンをいじりながら。

「今日ぐらい休んでも問題ねぇーよ、」

唯希は飯食べ終わって筋トレしながら。

「どうする?今日は早めに学校行く?」

舞香はリップ塗りながら。

全員が海羽を心配している。

晴は5人しかいないのに10杯も紅茶淹れてるし、

颯斗は目悪いのに眼鏡しないでパソコンしてるし、

唯希はいつも20キロを2つ使うのに3キロ1つだし、

舞香はリップ塗りすぎだし、

俺も自分から起きることないし。

「久しぶりに早めに行くか。」

「それなら準備するか。」

「私も〜」

「お前はリップ落とせよ?笑」

「えぇえぇえぇえぇ!濃すぎる!!」

4人「笑笑」

ひとまず俺は、

「海羽見てくるわ。」

海羽の部屋はこの家の1番奥にある。

海羽が少しでも寝られるように。

ガチャッ

海羽はベットで寝ていた。

何事もなかったように。

「どうして海羽ばっかりなんだろな…」

寝ている時だけは何も考えないでいられるはずなのに。

もう薬に頼らないといけないなんて、

「何があっても海羽だけは守ってみせる。」

海羽の頭を撫でて部屋から出た。
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