私の学校の生徒会、実は魔術師の集まりだったそうです
授業中に突然話しかける訳にもいかない

内容が内容だし、普段誰とも会話しない私が話しかけると、周りも驚き視線を集めてしまう

これは後から聞くのが得策か

そんなわけで、ネコのような化物が悪さをしないよう見張りつつ、1時間ほどが経過し

10分間の休憩の時間になったところで、私は大郷くんに近づく

「大郷くん」

「え、あ・・・・・・小鳥遊、さん?」

教科書を整理していた時、後ろから私に声をかけられて、何故か固まる

なんか失礼な

昨日話したことがあるし、初対面という訳でもないはず

「ちょっといいですか」

「あ、うん・・・・・・いいけど?」

周りが、普段話さない私が声を発したことにより、静まり返っていることに気づく

まあいい、それよりも気になることがあるから

私は大郷くんを連れて教室を出る

少し教室から離れた、階段の踊り場まできた

さて、本題と行こう

「なんで、化物がいるのに対処しなかったんですか」

「え・・・・・・?」

これこそ、「ありえない」と言いたげな顔をする彼

よく固まる。この人

そして何故そんなに驚く

「小鳥遊さん、化物のこと覚えてるの・・・・・・?」

「覚えてますけど。どうかしました?」

訝しげに私が彼の目を見ると、困ったように笑う

・・・・・・もしかして、私に記憶操作の魔術をかけたのか

「いやね、ちょっと引かないで聞いて欲しいんだけど、さ」

「はぁ」

予感が当たりそうな気がする
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