私の学校の生徒会、実は魔術師の集まりだったそうです
きゅっと唇をかみ、コンコン、と2回ノックをする
少しして、「入れ」と中から声がした
魔力の流れで私だと察知したんだろう
失礼します、と呟き、ドアを開けた
正面に、その人はいた
会長席にどっかりと座り、ただならぬ威厳を感じる人
見かけは20歳ほどだが、実年齢は35歳ほど
それが私の父
小鳥遊秀治(たかなし しゅうじ)
横には秘書の男性がついているが、私が来たことを見ると、ゆっくりと礼をして私の横を通り過ぎ、部屋を出ていく
別にいてもらっても構わないけど
私たちに、父娘という感情は無いのだから
ドアから離れ、私は父のいる席に足を進め、前で止まった
「昨日は申し訳ございません」
「いや、構わない。化物の対処は魔術師にとって当然のこと」
淡々と感情のこもらない言葉を連ねる
「今回はどういったご用件で」
「兼ねてから言っていただろう。そろそろ魔法協会に加入しろと」
「・・・・・・ご用件はそれだけですか?私は今から見回りに行かなければならないのでこれで」
「待て」
私がため息をついて帰ろうとすると、引き止められる
私がここに入りたくない理由を知って父は言っているのか
私は絶対に加入しないとわかってるはずなのに、何故この勧誘を続ける
これは一度だけではない
以前から何度も言われ続け、その度に断ってきたこと
「君ほどの実力者はこちらとしても欲しいもの。私を超えるだろうと言われている逸材だ。将来的にはこの椅子に座ることになるだろう」
「私は魔法協会の地位に興味はありません」
「君がここに加入すれば、協会内の士気も上がるのだが」
「私は・・・・・・自分の力で自分を守るために強くなったんです。周りのために強くなった訳ではありません」
少しして、「入れ」と中から声がした
魔力の流れで私だと察知したんだろう
失礼します、と呟き、ドアを開けた
正面に、その人はいた
会長席にどっかりと座り、ただならぬ威厳を感じる人
見かけは20歳ほどだが、実年齢は35歳ほど
それが私の父
小鳥遊秀治(たかなし しゅうじ)
横には秘書の男性がついているが、私が来たことを見ると、ゆっくりと礼をして私の横を通り過ぎ、部屋を出ていく
別にいてもらっても構わないけど
私たちに、父娘という感情は無いのだから
ドアから離れ、私は父のいる席に足を進め、前で止まった
「昨日は申し訳ございません」
「いや、構わない。化物の対処は魔術師にとって当然のこと」
淡々と感情のこもらない言葉を連ねる
「今回はどういったご用件で」
「兼ねてから言っていただろう。そろそろ魔法協会に加入しろと」
「・・・・・・ご用件はそれだけですか?私は今から見回りに行かなければならないのでこれで」
「待て」
私がため息をついて帰ろうとすると、引き止められる
私がここに入りたくない理由を知って父は言っているのか
私は絶対に加入しないとわかってるはずなのに、何故この勧誘を続ける
これは一度だけではない
以前から何度も言われ続け、その度に断ってきたこと
「君ほどの実力者はこちらとしても欲しいもの。私を超えるだろうと言われている逸材だ。将来的にはこの椅子に座ることになるだろう」
「私は魔法協会の地位に興味はありません」
「君がここに加入すれば、協会内の士気も上がるのだが」
「私は・・・・・・自分の力で自分を守るために強くなったんです。周りのために強くなった訳ではありません」