私の学校の生徒会、実は魔術師の集まりだったそうです
私の一切躊躇いのない行動に、一同困惑

まあ、記憶を消すから魔術も使っていいでしょう

記憶消去は高度だし、今私が使ったらバレかねないから、琴葉先輩に任せることに

そして数分後、琴葉先輩と女の子が焦ったように急いでこちらに向かってきた

「琴葉先輩、おはようございます」

「おはよー・・・・・・じゃないっ!碧が憑かれてたって聞いたけど」

「はい。私が倒しておきました。記憶消去の方をお願いします」

「う、うん・・・・・・花音、碧を保健室に」

「あ、はい」

念動魔術で女の子は碧を浮かせて、そのまま1階にある保健室へ

心配だけど、私は琴葉先輩の事後処理に付き合おう

「全部芽衣ちゃんが?」

「ええ、そうです」

「マジか・・・・・・やばい新入生がきたものだね」

苦笑いをする琴葉先輩

その間、全ての生徒が声を一切発さず

私はあたりを見渡す

戦闘によって害が加わったり、変わったところは全て元に戻した

木製のドアに飛び散った血は、時を遡らせて血が付着する前に

「大丈夫そうだね。いくよ」

「はい」

ずっと目を閉じ、琴葉先輩は呪文を紡ぐ

「人の記憶、置き去りにされず、元に戻れ」

唱え終わると、無数の光の珠がふっと現れる

そして生徒や先生達の頭にこつんとあたり、消え去る

「消去完了・・・・・・今までの騒動は何も無かったことに。ついでに私達は早退したことにしたから。行こっ」

「え・・・・・・」

琴葉先輩に手をひかれるがままに、私は階段を降りる羽目になった
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