私の学校の生徒会、実は魔術師の集まりだったそうです
「今、何をなされてたんですか」

抑揚のない声で、答えがわかっているにも関わらず、私はそう問いかける

あ、割とカッコイイ

さらさらの黒髪が揺れる

整った顔立ち

身長は高く、180cm・・・・・・もっと高いかも

あまり日に焼けておらず、肌は女の子かと見紛うほどに白かった

「あ」

やっちゃった、みたいな

小さい子が悪いことをして誰かにバレた時の顔をする

「い、今の見てた・・・・・・?」

「ええ、変なものと戦ってたように見えましたが」

そう言うと、彼は目を見開いた

私は魔法協会に所属している訳では無いから、知らないはず

私は魔術師ということを伏せて話す

「あなた、何者なんですか?」

「・・・・・・やー」

あははーと苦笑いしながら、頬を掻く

バレたくなかった、多分そう

私だってバレたくないから

「秘密にしてくんない?」

「別に構いませんが」

「ありがと。とりあえず君さ」

約束をした直後、彼は私にこういった

「ちょっと付き合って」




名も知らぬ生徒についていくこと数分

たどり着いたのは

「生徒会、ですか」

「そ。入って」

まだ私が一切入ったことのない部屋、生徒会室

生徒会には化物の気配は一切はなかったから、見回りから外していた

それに、普通に入ったら変な子と思われるから

男子生徒はごく自然な手つきで、生徒会室の扉を開いた

直後、飛び蹴りが生徒を襲う

「碧ー?どこをふらついてたのかしらー?」

飛び蹴りを食らったことにより、生徒は綺麗に地面に倒れた

勢いそのまま、仰向けに

そしてその飛び蹴りを食らわせた張本人・・・・・・黒髪ストレートの綺麗な女子生徒

この人はきっと、先輩

というか、断言していい。先輩だ

同級生にここまで綺麗な人はいない
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