私の学校の生徒会、実は魔術師の集まりだったそうです
どこぞで聞いたことある名前だなって人はスルーして

「で、単刀直入に言うと、この生徒会に入ってほしいんだ」

生徒会に?

それはよく分からない

「なんで、生徒会に?」

「生徒会は、魔術師の集まりなんだ」

割と重要な情報をさらっと証言する

生徒会は、魔術師の集まり?

「・・・・・・え」

じゃあ、もしかして

学園で、化物の気配を感じても、たまにすぐに消えてしまうことがある

まさかこれって

生徒会が、倒してたの?

「芽衣ちゃんには、魔法を使う才能・・・・・・資質がある。資格があるの。だからお願い、生徒会に入って、一緒に化物を倒して」

真面目な顔で、私を見つめる2人

・・・・・・この話を持ちかけられるよりも前に、私の心は決まっている

「お断りします」

その言葉を聞いた刹那、大きく顔には出さないものの、悲しそうな雰囲気になったことが読めた

・・・・・・悲しませるつもりは無い

寧ろ、一番いいのはここで正体を明かして、協力すること

でも、私は嫌だ

嫌なのだ

人と関わり、また私のせいで人が死んでいくのをみるのは

「そっか・・・・・・それなら仕方ない。これも命懸けだし、強制はしないよ」

私が引け目を感じないようにか、明るく笑い飛ばす大郷くん

「そうそう。今後のために聞いておきたいんだけど、芽衣ちゃんって何組?」

「Aです」

「あっ、碧と同じじゃない」

・・・・・・え

彼、私と同じクラスだったの?

全く気づかなかった

「・・・・・・あのさ」

「はい」

「そんな今気づきましたみたいな目で見られるとちょっと悲しいんだけど」

「・・・・・・すみません」

「いや、謝ることでも・・・・・・っていうか同級生なんだからタメでいいよ」

「いえ、私が好んで使ってるのでお構いなく」

「・・・・・・・・・・・・・」

変な子だと思われた?
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