想色40season's
……その時だった。突然前の方から"シューッ"という大きな噴出音が聞こえたかと思うと、視線を向ける間も無く私の耳に飛び込んできたのは凄く大きな破裂音。それと同時に金属が強くぶつかり合うような轟音がして……最後に私の目に映ったのは、今まで見たこと無いくらい大きく目を見開いたしーちゃんの顔だった。
そして私の視界に真っ暗な闇が広がって……
また映像が切り替わる。
……と思ったのに次の場面が私の目の前に映ることは無かった。
そこで私は気付く。それもそのはず、これはついさっきの事なんだっけ、って。
これでこの不思議な旅が終わって、私はどうなるんだろう……元の時間に戻って出店で美味しいもの食べて、しーちゃんといつもの場所で花火見て、いつもみたいに"楽しかったね"って話しながら二人で家に帰る?
"本当に帰れる?"
突然もう一人の私の声がそう言った気がして、私は地面の底から噴き上げてくるような絶望的な恐怖に包まれた。
その言葉を裏付けるように、依然、私の前には真っ暗な闇が広がっていて、どんなに叫んでも、どんなに周りを見回しても、私の前に"次の場面"が現れる事はない。
「しーちゃんっ! 助けてっ!」
再び私がそう叫んだ時だった。
ずっと遠くの方から小さな音が聞こえてきたかと思うと、それは段々と大きさを増していく。次第にその音はざわざわとした人の喋り声のようなものに変わって、段々と明瞭化していくその騒めきの中に、私を呼ぶ"ある声"を見つけた。
そして私の視界に真っ暗な闇が広がって……
また映像が切り替わる。
……と思ったのに次の場面が私の目の前に映ることは無かった。
そこで私は気付く。それもそのはず、これはついさっきの事なんだっけ、って。
これでこの不思議な旅が終わって、私はどうなるんだろう……元の時間に戻って出店で美味しいもの食べて、しーちゃんといつもの場所で花火見て、いつもみたいに"楽しかったね"って話しながら二人で家に帰る?
"本当に帰れる?"
突然もう一人の私の声がそう言った気がして、私は地面の底から噴き上げてくるような絶望的な恐怖に包まれた。
その言葉を裏付けるように、依然、私の前には真っ暗な闇が広がっていて、どんなに叫んでも、どんなに周りを見回しても、私の前に"次の場面"が現れる事はない。
「しーちゃんっ! 助けてっ!」
再び私がそう叫んだ時だった。
ずっと遠くの方から小さな音が聞こえてきたかと思うと、それは段々と大きさを増していく。次第にその音はざわざわとした人の喋り声のようなものに変わって、段々と明瞭化していくその騒めきの中に、私を呼ぶ"ある声"を見つけた。