右へならえ
後ろ姿しか見えないけど、
お似合いのカップルだ。
「敵わないなぁ」
ボソッとそんな声を出してしまった。
その声に気づいたのか
竜ちゃんが振り返った。
私は、思わず下を向いた。
お願いだから、私に気づかないで。
「竜之介、行こう。
これから竜之介の家に行っていい?」
「えっ?……いいよ」
「やったぁ」
私は2人を見つめながら
惨めな気持ちになった。
私が彼女なのに……。
もしかして竜ちゃんのなかでは
もうあの人が彼女なのかな?
私は家に泣きながら帰った。
初めて他の女性といる所を見てしまった。
こんなにショックなんて思ってもみなかった。
辛い。辛すぎる。
でも、私が言ったんだ。
女友達と遊んでもいいって。
竜ちゃんと付き合えるっていうだけで
幸せだったのに……。
好き過ぎて欲張りになる。
私だけを見ていて欲しくなる。
私も他の人と一緒だった。
結局、右へならえ女だったんだ。
「……私、ダメだな」
それから考えた。
このまま付き合って行くか
それとも……別れるか。
竜ちゃん
竜ちゃん……
あの女性が気になって……。
だから決意したんだ。
私は竜ちゃんと別れることを。
このままじゃ竜ちゃんも私も
幸せになれない。
ただ私は
あなたを愛して、
あなたに愛されたかった。
お似合いのカップルだ。
「敵わないなぁ」
ボソッとそんな声を出してしまった。
その声に気づいたのか
竜ちゃんが振り返った。
私は、思わず下を向いた。
お願いだから、私に気づかないで。
「竜之介、行こう。
これから竜之介の家に行っていい?」
「えっ?……いいよ」
「やったぁ」
私は2人を見つめながら
惨めな気持ちになった。
私が彼女なのに……。
もしかして竜ちゃんのなかでは
もうあの人が彼女なのかな?
私は家に泣きながら帰った。
初めて他の女性といる所を見てしまった。
こんなにショックなんて思ってもみなかった。
辛い。辛すぎる。
でも、私が言ったんだ。
女友達と遊んでもいいって。
竜ちゃんと付き合えるっていうだけで
幸せだったのに……。
好き過ぎて欲張りになる。
私だけを見ていて欲しくなる。
私も他の人と一緒だった。
結局、右へならえ女だったんだ。
「……私、ダメだな」
それから考えた。
このまま付き合って行くか
それとも……別れるか。
竜ちゃん
竜ちゃん……
あの女性が気になって……。
だから決意したんだ。
私は竜ちゃんと別れることを。
このままじゃ竜ちゃんも私も
幸せになれない。
ただ私は
あなたを愛して、
あなたに愛されたかった。