右へならえ
4
竜之介side
俺はヘアサロンに勤務している。
仕事は好きだ。
俺の手で女性も男性も魅力的に変身して
笑顔でサロンを出ていく時が1番好きだ。
だから、この仕事は辞められない。
俺は、ずっと決めていたことがあった。
彼女は作らないって。
それに本気で
好きになったことなんてなかった。
なのに、俺は彼女を作ってしまった。
竜太の結婚式に行ったからなのか?
羨ましかったのか?
今ならハッキリ言える。
俺は、麻知に一目惚れしてしまったのだ。
サロンに来て、初めて見た時から。
俺は麻知が好きだった。
俺に色目を使うことなく、
俺に任せて髪を切らせてくれた。
この手で最高の魅力を
引き出してあげようと思った。
イメチェンしたいって言っていた
麻知の髪をショートにし、
明るい印象にした。
結婚式で麻知を、見かけた時は
運命かと思った。
しかも麻里子さんの妹。
竜太の義妹になる。
竜太に頼まれ、二次会は麻知と
一緒にいた。
他の男が、麻知のことを
狙っているのはわかった。
でも、麻知は、人と話すのが
苦手らしく、俺としか話さない。
それが嬉しかった。
帰りは、麻知の家に
送っていくつもりだった。
でも送っていく途中、寝てしまった。
竜太に聞いてもよかったが、
新婚の邪魔をしたらまずいし……
と、いうのは口実で、
俺がまだ麻知と一緒にいたかった。
ただ、それだけだった。
麻知は、俺の部屋に入っても
寝ぼけてたから
何も覚えていなかった。
寝顔が可愛くて、
ずっと見てたことは、今でも内緒だ。
翌朝、目覚めた麻知は、
かなり驚いていたみたいだ。
その姿が可愛くて、このままずっと
一緒にいたいと思った。
でも、俺の私生活と言ったら
ハッキリ言って酷い。
今まで、女友達と言いながら、
付き合ってはいないが、
身体の関係がなかったとは言えない。
だが、麻知と出会ってからは
女友達と会っていなかった。
全然、そういう気にならず、
気がつけば、麻知のことばかり考えていた。
一緒にいればいるほど、
どんどん好きになっていく。
初めは話すのが苦手で、
ちょっと冷めた印象に見える。
他の女性とは違い、内に秘めた魅力がある。
だが慣れてくると、よく喋る。
表情がコロコロ変わる。
それが可愛くて。
その笑顔だけは、俺だけが独り占めしたい
そう思った。
麻知に付き合ってと言われた時は、
嬉しかった。
でも、まだ女友達とケジメをつけていないし
麻知を傷つけたくなかった。
だから断った。
でも、今にも泣きそうな顔で
出ていこうとする麻知を見ていたら
抱きしめてた。
今、この手を離したら、
二度と俺のところに戻ってこない
気がして……
だから付き合うことにした。
竜太たちにもちゃんと
付き合うことを報告した。
女友達に会う時は、報告した。
もう2人だけで会うことはない。
そういうだけだから。
浮気している訳じゃない。
俺は麻知だけいれば、幸せだから。
でも麻知は、俺のこと本気で好きなの?
俺の女友達のことで1回も
ヤキモチ妬いたことがない。
付き合う時に、女友達と遊んでもいいって
言っていたからな。
我慢しているのかな?
もう少し待ってろよ。
12月になると、かなり忙しくなり
自分のサロンと系列のサロンの助っ人。
仕事がほんとに忙しい。
麻知がメッセージを
送ってくれてるのだが、
あまり返事が返せない。
麻知に会いたいのに、会えない。
あ〜、イライラする。
でも、これも俺の仕事だ。
麻知を不安にさせたくないのに……
なのに、俺の周りには女が寄ってくる。
俺は、麻知といたいだけなのに。
最近、妙に絡んでくる女。
仕事が一緒だから仕方ないが。
馴れ馴れしい。
冷たく言っても、
全然意味がなく、彼女ずら。
麻知からは、連絡が来なくなっていた。
俺のこと、もういいのか?
好きな人が出来ちゃったのか?
なんで連絡くれないの?
って怒ってくれればいいのに。
麻知……
お前はまだ俺のこと好きだよな?
俺は麻知が大好きだ。
毎日が不安で堪らないよ。
俺はヘアサロンに勤務している。
仕事は好きだ。
俺の手で女性も男性も魅力的に変身して
笑顔でサロンを出ていく時が1番好きだ。
だから、この仕事は辞められない。
俺は、ずっと決めていたことがあった。
彼女は作らないって。
それに本気で
好きになったことなんてなかった。
なのに、俺は彼女を作ってしまった。
竜太の結婚式に行ったからなのか?
羨ましかったのか?
今ならハッキリ言える。
俺は、麻知に一目惚れしてしまったのだ。
サロンに来て、初めて見た時から。
俺は麻知が好きだった。
俺に色目を使うことなく、
俺に任せて髪を切らせてくれた。
この手で最高の魅力を
引き出してあげようと思った。
イメチェンしたいって言っていた
麻知の髪をショートにし、
明るい印象にした。
結婚式で麻知を、見かけた時は
運命かと思った。
しかも麻里子さんの妹。
竜太の義妹になる。
竜太に頼まれ、二次会は麻知と
一緒にいた。
他の男が、麻知のことを
狙っているのはわかった。
でも、麻知は、人と話すのが
苦手らしく、俺としか話さない。
それが嬉しかった。
帰りは、麻知の家に
送っていくつもりだった。
でも送っていく途中、寝てしまった。
竜太に聞いてもよかったが、
新婚の邪魔をしたらまずいし……
と、いうのは口実で、
俺がまだ麻知と一緒にいたかった。
ただ、それだけだった。
麻知は、俺の部屋に入っても
寝ぼけてたから
何も覚えていなかった。
寝顔が可愛くて、
ずっと見てたことは、今でも内緒だ。
翌朝、目覚めた麻知は、
かなり驚いていたみたいだ。
その姿が可愛くて、このままずっと
一緒にいたいと思った。
でも、俺の私生活と言ったら
ハッキリ言って酷い。
今まで、女友達と言いながら、
付き合ってはいないが、
身体の関係がなかったとは言えない。
だが、麻知と出会ってからは
女友達と会っていなかった。
全然、そういう気にならず、
気がつけば、麻知のことばかり考えていた。
一緒にいればいるほど、
どんどん好きになっていく。
初めは話すのが苦手で、
ちょっと冷めた印象に見える。
他の女性とは違い、内に秘めた魅力がある。
だが慣れてくると、よく喋る。
表情がコロコロ変わる。
それが可愛くて。
その笑顔だけは、俺だけが独り占めしたい
そう思った。
麻知に付き合ってと言われた時は、
嬉しかった。
でも、まだ女友達とケジメをつけていないし
麻知を傷つけたくなかった。
だから断った。
でも、今にも泣きそうな顔で
出ていこうとする麻知を見ていたら
抱きしめてた。
今、この手を離したら、
二度と俺のところに戻ってこない
気がして……
だから付き合うことにした。
竜太たちにもちゃんと
付き合うことを報告した。
女友達に会う時は、報告した。
もう2人だけで会うことはない。
そういうだけだから。
浮気している訳じゃない。
俺は麻知だけいれば、幸せだから。
でも麻知は、俺のこと本気で好きなの?
俺の女友達のことで1回も
ヤキモチ妬いたことがない。
付き合う時に、女友達と遊んでもいいって
言っていたからな。
我慢しているのかな?
もう少し待ってろよ。
12月になると、かなり忙しくなり
自分のサロンと系列のサロンの助っ人。
仕事がほんとに忙しい。
麻知がメッセージを
送ってくれてるのだが、
あまり返事が返せない。
麻知に会いたいのに、会えない。
あ〜、イライラする。
でも、これも俺の仕事だ。
麻知を不安にさせたくないのに……
なのに、俺の周りには女が寄ってくる。
俺は、麻知といたいだけなのに。
最近、妙に絡んでくる女。
仕事が一緒だから仕方ないが。
馴れ馴れしい。
冷たく言っても、
全然意味がなく、彼女ずら。
麻知からは、連絡が来なくなっていた。
俺のこと、もういいのか?
好きな人が出来ちゃったのか?
なんで連絡くれないの?
って怒ってくれればいいのに。
麻知……
お前はまだ俺のこと好きだよな?
俺は麻知が大好きだ。
毎日が不安で堪らないよ。