溺愛旦那様と甘くて危険な新婚生活を
「だめだー………。やっぱり、何とかしないと。」
花霞は休みの日に、1人悩んでいた。
やはり、彼にはぐっすりと寝て欲しい。花霞は悩んだことがないので、何にも出来ないのが悔しかった。
本屋や図書館に行って、沢山の本をテーブルの上に並べながら、ネットでも不眠症について調べていた。
彼は寝ているというけれど、自分の半分の時間も寝ていないはずだ。それなのに、仕事をして家事もしている。疲れていないはずはないのだ。
「さて!今日は晩御飯つくる約束をしたし。勉強しよう。」
花霞は、リビングの床に座り、ノートを広げてやる気満々で本を広げた。
椋には少しでも元気でいて欲しい。自分が体調が悪いときには、彼に看病をしてもらっているのだから、椋が困っているのは助けたい。
そんな風に強く思っていた。