溺愛旦那様と甘くて危険な新婚生活を
「そうだ。次の休みは、俺も病院に一緒にいくよ」
「嬉しいけど、仕事お休みになったの?」
「いや、夜勤明けだけどいいさ。それに気になるだろ?」
「そうだけど……無理しなくてもいいよ?」
「大丈夫だよ。俺も男の子か女の子か見てみたいし」
「わかった。じゃあ、一緒に行こう」
花霞は苦笑しながらも、彼と一緒に居れる時間が増えた事に喜びを隠さなかった。
前回の検診で、「次に来るときは性別がわかるかもしれないですね」と言われていたのだ。お腹の赤ちゃんは順調に成長しており、お医者様からも「大きくなりましたね」と言われて、一安心していた頃だった。
性別がわかる事は、2人にとっても大きな出来事になる。どちらでも嬉しいけれど、やはり気になるものは気になるのだ。
「ねぇ……椋さん。もしよかったら、検診の後にどこかに出掛けない?疲れているときはいいんだけど……」
最近はデートもしていなかったので、2人でとごかに出掛けたいとずっと思っていた。
ただ手を繋いで歩くだけでもいい。
椋との時間を恋人のように過ごしたかったのだ。もう夫婦なのだから愛し合っているのはわかっているし、彼が大切にしてくれているも知っている。けれど、2人だけの特別な時間が欲しかった。