人間サイコロ
順番
気が付くと、ゲーム画面の右上には再びカウントダウンが出てきていた。
キャラクターは3人まで減り、次はあたしの番になっていたのだ。
「ほら、早くサイコロを振れよ」
カズヤに促されても、あたしは反応できなかった。
ただ、自分の腕の中で眠るホナミを抱きしめ続けていた。
ミホが死んで、ホナミまで死んだなんて嘘だ。
こんなの現実じゃない。
ただの悪い夢だ。
きっと、目が覚めればみんな元通りで、あたしの火傷だってなかったことになっていて、平和な日常が戻って来るんだ。
まるで廃人のように口の中でブツブツと呟いて目の前の光景を幻覚だと思い込もうとした。
だけど、現実は嫌でもつきつけられる。
「おい! 死にてぇのかよ!!」
カズヤの怒鳴り声と同時に、頬に痛みが走った。
ボーっとして現実逃避していたため、カズヤに叩かれたのだと理解するまで少し時間が必要だった。
徐々に頬のピリピリとした痛みがリアルになってくる。
「いつまでも死体と遊んでんじゃねぇよ」
そう言われた瞬間、悲しみと怒りが湧いて来た。
胸の奥で生まれた感情は制御することもできず、一気に口から吐き出される。
キャラクターは3人まで減り、次はあたしの番になっていたのだ。
「ほら、早くサイコロを振れよ」
カズヤに促されても、あたしは反応できなかった。
ただ、自分の腕の中で眠るホナミを抱きしめ続けていた。
ミホが死んで、ホナミまで死んだなんて嘘だ。
こんなの現実じゃない。
ただの悪い夢だ。
きっと、目が覚めればみんな元通りで、あたしの火傷だってなかったことになっていて、平和な日常が戻って来るんだ。
まるで廃人のように口の中でブツブツと呟いて目の前の光景を幻覚だと思い込もうとした。
だけど、現実は嫌でもつきつけられる。
「おい! 死にてぇのかよ!!」
カズヤの怒鳴り声と同時に、頬に痛みが走った。
ボーっとして現実逃避していたため、カズヤに叩かれたのだと理解するまで少し時間が必要だった。
徐々に頬のピリピリとした痛みがリアルになってくる。
「いつまでも死体と遊んでんじゃねぇよ」
そう言われた瞬間、悲しみと怒りが湧いて来た。
胸の奥で生まれた感情は制御することもできず、一気に口から吐き出される。