人間サイコロ
☆☆☆
イクヤの体を支え、壁にもたれさせた。
「こんなに傷だらけになって……本当にごめんね」
イクヤの体はゴキブリに噛まれてあちこちから出血している。
肉を引きちぎられた痕が痛々しかった。
「大丈夫だよ……まだ、なんとか生きてるから」
イクヤは顔をしかめながら冗談めかして答えた。
あたしは傷の1つ1つに布を押し当てて血をぬぐっていく。
今のあたしにできることなんて、これくらいだ。
「悪いけど、次のカウントダウンが始まってるぞ」
カズヤに言われてあたしは画面を確認した。
確かに、次のサイコロを振るためのカウントダウンが始まっている。
どんなことが起こっても、このゲームは終わらない。
プレイヤーが死んでゲームオーバーになるまで、続いていくのだ。
イクヤの体を支え、壁にもたれさせた。
「こんなに傷だらけになって……本当にごめんね」
イクヤの体はゴキブリに噛まれてあちこちから出血している。
肉を引きちぎられた痕が痛々しかった。
「大丈夫だよ……まだ、なんとか生きてるから」
イクヤは顔をしかめながら冗談めかして答えた。
あたしは傷の1つ1つに布を押し当てて血をぬぐっていく。
今のあたしにできることなんて、これくらいだ。
「悪いけど、次のカウントダウンが始まってるぞ」
カズヤに言われてあたしは画面を確認した。
確かに、次のサイコロを振るためのカウントダウンが始まっている。
どんなことが起こっても、このゲームは終わらない。
プレイヤーが死んでゲームオーバーになるまで、続いていくのだ。