人間サイコロ
☆☆☆

昼休憩になり、ミホとホナミと3人で昼ご飯を囲んでいると不意にホナミが「あたし、イツキに付いて行くから」と、言い出した。


「え?」


何のことだろうと首を傾げてホナミを見る。


ホナミはあたしに視線を合わせることなく「今日、ゲーム研究会に行く」と、答えた。


「え、だって……」


ミホが驚いたように目を丸くし、箸を止めた。


「カズヤのやってることはいけないことだけど、でもイツキが行くなら、行く」
そう言い切って頬を赤らめるホナミ。


その様子にあたしとミホは目を見交わせた。


「まさかホナミって、イツキのこと……?」


「わかんないよ。わかんないけどさ、仲良くしてる男子たちの中じゃ、一番いいかなって……」


照れ隠しの為か、ホナミは早口になっている。


話している間に耳まで真っ赤に染まり、俯いてしまった。


そんなホナミを見ている間に、気が付いたらあたしは笑顔になっていた。
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