人間サイコロ
「ま、自分たちのタイミングでいいと思うけどさ、どっちが先に告白するか賭けない?」


ホナミの言葉にあたしは目を見開いた。


「賭けなんて……」


ホナミは見た目がいいから自信があるのかもしれないけれど、あたしにはそんな自信もない。


同じ土俵にいると思われても困る。


「これはゲームだよ」


ミホがあたしの肩をポンッと叩いて言った。


「ゲーム?」
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