人間サイコロ
「噂になるくらい危険なゲームなら、もっと別の場所にあるかもしれないな」


ゲームの捜索を再開させようとしたとき、イツキがそう言い出した


「確かに、普通に置いてあるとは思えないよね」


ホナミがすぐに賛同する。


「じゃあ、どこにあると思うんだよ?」


カズヤの言葉に、あたしたちは部室内を見回した。


壁際には棚が並び、その中にゲームソフトが所狭しと入れられている。


教室の前方には大きな段ボール箱が1つあり、その中にはけん玉などの昔のおもちゃが入っていた。


後は……。


あたしたちの視線は自然と教室後方へと向かっていた。


昨日、顧問の先生が出て来たドアへと集中する。


「あの部屋か」


カズヤがすぐに立ち上がり、ドアへと向かった。


あたしたちも、その後に続く。
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