人間サイコロ
イクヤとも同じ中学で、みんなゲーム仲間だったのだ。


イクヤの後ろには西堀イツキと、井元カズヤの2人もいる。


「結局6人全員揃っちゃったね」


ミホが小さな声でそう言って来た。


「そうだねぇ。まぁ、仕方ないよね」


あたしは苦笑いを浮かべて言った。


この6人は中学時代からのゲーム仲間で、当時からゲームクラブに所属していた。


そして、この高崎高にもはゲーム研究会という活動が存在していることを、全員周知の上だった。


「まぁたお前らと一緒かよ。仕方ねぇなぁ」


大げさなため息を吐きながらそう言い、先頭を歩き出したのはカズヤだった。


カズヤは6人の中で一番背が高く、ガッチリとした体型だ。


決して悪いヤツではないのだけれど、少し空気が読めない所がある。


たとえば……。


「おいミホ、俺の鞄持てよ」


前を歩いていたカズヤは不意に振り向いてそう言い、ミホへ自分の鞄を差し出した。
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