人間サイコロ
「随分と安っぽいイラストだな」


文句をいいながらもカズヤはミホからコントローラーをひったくって、自分のキャラクターを作りはじめた。


最初に誰かにやらせてみて、安全だとわかったから積極的になったんだろう。


なんだかんだ言いながら《危険なゲーム》と言われている噂を気にしているのだ。


それから、6人全員自分のキャラクターを作った。


しかし、今のところこれが何のゲームなのかわからないままだ。


画面上には再び包帯男が姿を見せて《次へ》のボタンが表示された。


カズヤがそれに沿ってコントローラーを操作すると、途端に画面上に6人分のキャラクターが表示された。


もちろん、それは犬や猫と言った自分たちで選んだキャラクターたちだ。


《順番を決めてください》


下に出て来た文字を読んでカズヤがまたミホにコントローラーを渡した。


「まずは、お前が1番だろ」


「どうして!?」


これにはさすがにミホも反発した。
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