人間サイコロ
倉庫のドアは木製で、そんなに頑丈想には見えない。


でも、傷1つついていないのだ。


「ちょっと、先生に連絡してみる」


そう言ってスマホを取り出したのはミホだった、


そうだ。


学校に電話して先生に連絡すれば助けてもらえる。


多少怒られるかもしれないけれど、このまま倉庫で1日過ごすよりはマシだった。


「あれ? 電波がない。ここって圏外だっけ?」


ミホが慌てた様子で言って倉庫内を歩き回って電波を探し始めた。


あたしもすぐにスマホを取り出して確認する。


ミホが言っている通り、圏外だ。


「なんだよ、これじゃ外に連絡もできない」


イツキが呟くように言って、大きく息を吐きだした。


「完全に閉じ込められたよね。明日の朝になるまで誰も来ないかも」


ホナミは苛立った様子で、カズヤを睨み付けながら言う。
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