人間サイコロ
あたしは振るえる手でペンを持ち、暗号の下に解読文を記載して言った。


《EG-UMAKIOJAHOKUKINOW》


《ゲームカイジョハコクインヲ》


これはローマ字をそれぞれ逆さまに書いていっただけのものだったのだ。


《EG-UM》で《ゲーム》。


《AKIOJ》で《解除》。



《ゲーム解除は刻印を》。


「刻印ってなんだよ」


カズヤの言葉にあたしは左右に首を振った。


暗号を解読してみても、刻印がなんの意味かわからない。


そんな中でも、刻一刻とカウントダウンは迫ってくる。


あたしたち3人はゲーム画面を凝視した。


他に、刻印のヒントが隠されているかもしれない。


キャラクターを動かしてみたり、包帯男を確認してみる。


しかし、それらしいものは何も出てこない。
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