高遠くんの熱にうなされて
高遠くんの独占欲。
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私の朝は早い。なぜなら、めちゃくちゃ電車に乗らなきゃいけないから。通学に時間がかかるから。
だけど、なかなかいい時間の電車はなくて……結局、学校が近い人以上に早く来てしまうことがほとんど。
だから、珍しいのだ。朝登校してきて、先客がいるなんてことは、本当に。
「───おはよう、久住さん」
「おっ……はよう、おはよう……!」
……しかも私の名前を知ってくれている人なんて、それだけで珍しいのに。
なのに私は彼の名前を知らない。なんてこった。失礼にも程がある。
「なんで二回も?久住さん、面白いね」
「……こ、この時間に人がいるの珍しいから……びっくりしただけ、です」