高遠くんの熱にうなされて
日誌書くのは大変だけど、帰りが遅くなるといけないし。
高遠くんも応援してくれたし。
……がんばらなきゃ。
気合いを入れるために自分の頬をペチンと叩いて、私は机に向かった。
*
「ふぅ……」
終わった~!やっと帰れる~!
私と一緒に日直をしていた男子は、部活があるみたいだったから、私がぜんぶ引き受けたけど。
やっぱり、もうちょっと自分のレベルに見合うことをした方がよかったかも。
日誌も書いたし仕事もしたおかげで、すぐにでも寝られるくらいには眠い。
……寝たら……ダメだ……。
とりあえず、職員室に日誌を提出して……無理だ、動く気力もない。
う……寝ては、いけない……。
ガラガラガラッ
「へっ……!?」
急に教室の扉が開けられて、思わずそっちを見てみると。
「なんで……」
「それはこっちのセリフ。なんでこんな暗くなるまで帰んないの。しかも、電気つけないで」