演技じゃなくて
この映画は、よくある高校生の青春系映画。


主人公の女子は人気者の男子のことが好きになるけれど、控えめな彼女と不器用な彼はなかなか想いを伝えられない。


たくさんのすれ違いを乗り越えて、屋上で男子が
告白してハッピーエンドだ。


ただ、さっきは少し考えごとをしてて、うまくで
きなかったのだ。


「いつもの蓮ならできるはずでしょーなんかあった?」
「知らね。」

面倒くさくなって素っ気なく返す。

「うわぁ分かった、蓮はなんだかんだで彼女つく
らないから分からないんじゃないのー?」ニマニ
マしながらそう言う姿、余計に腹立つ。


「もーいいから。分かったよ、本気だすからさ。
初めからやろ。」


嘘だ〜っ!と笑いながら配置につく咲。


彼女は、いつも開始前に長いストレートの髪の毛
をさらっと耳にかける。それが、彼女の中での役
者のスイッチだ。
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