【企】あなたに恋した夜は




「元気ないけど、どうした?」




優しい表情の彼。




「…すき…」




これしか言葉に出てこない。




彼の瞳を見つめる。




やっぱり見つめるだけで引き込まれそうだよ。




「俺の…どこが好きなの?」




どこって…




「一目惚れだけど…会う度にもっと好きになっていくの。どことかはわからないけど、好きなの。」




好きに理由なんかないよ。




「優しいところとか、笑顔とか…ユウさんが好きなの…」




そう言うと、




「そんなこと、初めて言われた。」




と、嬉しそうに笑った。




その笑顔に、心臓がドキッと音を立てる。




「…すき…」




また溢れてくる言葉。





「ユウさんが、す…んっ…」





引き寄せられ、唇が重なった―…






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