【企】あなたに恋した夜は
ひ、ひみつ…?
あぁ、名前か!
「ひみつさん有難うございます!!」
そう言うと思い切り笑われてしまった。
え?
私、何かした!?
「違う…っ、ははっ!名前じゃないよ!!」
名前じゃないってことは…
名前は教えてあげないよってこと!!?
「な、何でぇ!?」
つい乗り出して聞いてしまった。
「俺さ、名乗っちゃったら魔法で消えちゃうんだ。」
魔法で消えちゃう…?
魔法で…
魔法…
「魔法使いさんですか!?」
「ははっ、違うよ。魔法で消えちゃうだけ。だから、俺は魔女に魔法をかけられたんだ。」