【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
これが、俺が目をぱちぱちしている間におこった一部始終で。
もしも奇跡が起きて、俺がナギと同じ行動をとっても藍田さんは遠慮するだろうってそこまで想像して落ちる。
「あ。胡桃の弁当水没してんじゃん」
「うわ本当だ。私もう全部食べちゃったよ!」
「俺も」
「わたしもこんなんしかない」
とリホがポテトを一本、藍田さんの弁当の蓋にのせた。
「売店もう売り切れたよ」と山本が言うと「じゃあ今からコンビニ走る!?次の授業遅刻するよ!」と彗たちは大騒ぎだ。