【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
朝のHRで先生からもナギちゃんの話があった。
学校のすぐ傍の国道で乗用車とぶつかったらしい。
HRが終わってすぐ、サッカー部のクラスメイトのところへと急いだ。
そこにいる佐藤君はナギちゃんと仲のいいサッカー部員だ。
「ナギちゃんの怪我って足の骨折だけ?」
「うん。そうそう。全然元気だよあいつ。暇そうだけど」
あっけらかんと笑う佐藤君を見て、ほっと胸をなでおろす。
だけど眉間に皺をいれたまま、スマホを確認した。
やっぱり未読のまま。
「LINEがずっと返ってこないんだけど……」
本当に大丈夫なの?
「スマホ壊れたって言ってたよ。すっげー守り方で道路に飛び込んだからな、あいつ」
「守り方?」
「あれ、知らない?一年のマネが轢かれそうになったところをナギが助けたんだよ」
「そうなんだ……」
ナギちゃん、
人のことばっかりにも、ほどがあるよ……。
学校のすぐ傍の国道で乗用車とぶつかったらしい。
HRが終わってすぐ、サッカー部のクラスメイトのところへと急いだ。
そこにいる佐藤君はナギちゃんと仲のいいサッカー部員だ。
「ナギちゃんの怪我って足の骨折だけ?」
「うん。そうそう。全然元気だよあいつ。暇そうだけど」
あっけらかんと笑う佐藤君を見て、ほっと胸をなでおろす。
だけど眉間に皺をいれたまま、スマホを確認した。
やっぱり未読のまま。
「LINEがずっと返ってこないんだけど……」
本当に大丈夫なの?
「スマホ壊れたって言ってたよ。すっげー守り方で道路に飛び込んだからな、あいつ」
「守り方?」
「あれ、知らない?一年のマネが轢かれそうになったところをナギが助けたんだよ」
「そうなんだ……」
ナギちゃん、
人のことばっかりにも、ほどがあるよ……。