【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。

すーっと寝息を立てているナギちゃん。手のひらがだらんと布団の上で開いている。



あたしは鞄から黒いペンを取り出した。


水性じゃないと怒るかな?

でも油性ペンにしておく。



四角い袋の頭に蝶々結びを描いて、真ん中に”お守り”と太く書いた。



「早く治りますように」


手を合わせてお願いしてから、病室を出た。




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