【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
付き合って。
でも緊張してなにもかもうまくいかなくて。
なんにもしてやれない自分が悔しくてたまんなかった。
―――だけど。
オレンジ色のカーブミラーに差し掛かる。
ここで藍田さんを待っている時間も、待ってる藍田さんを見るのも、めちゃくちゃ好きだった。
別れても目が離れなくて、だから無理やり見ないように意識して。
消えたい自分を藍田さんを無視することで消した。
後悔しかなかったよ。
ずっと喋りたかった。戻りたかった。
ナギみたいに、笑わせてみたかった。
今だって緊張して、なんもできないし。
かっこわるいし、全然藍田さんの理想とはかけ離れているけど
でも、藍田さんだけだ。
俺はもう藍田さんしか見ない。
藍田さんの家の前に、ポニーテールの彼女が片手にビニール袋を持ったまま、きょろきょろして立っている。
「……っ、藍田さん!」
でも緊張してなにもかもうまくいかなくて。
なんにもしてやれない自分が悔しくてたまんなかった。
―――だけど。
オレンジ色のカーブミラーに差し掛かる。
ここで藍田さんを待っている時間も、待ってる藍田さんを見るのも、めちゃくちゃ好きだった。
別れても目が離れなくて、だから無理やり見ないように意識して。
消えたい自分を藍田さんを無視することで消した。
後悔しかなかったよ。
ずっと喋りたかった。戻りたかった。
ナギみたいに、笑わせてみたかった。
今だって緊張して、なんもできないし。
かっこわるいし、全然藍田さんの理想とはかけ離れているけど
でも、藍田さんだけだ。
俺はもう藍田さんしか見ない。
藍田さんの家の前に、ポニーテールの彼女が片手にビニール袋を持ったまま、きょろきょろして立っている。
「……っ、藍田さん!」