【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
「狩りに行ってこい、草食系男子」
何様なんだろう、山本。
別にふたりを探す気なんてないけど、俺は化学室から出て、廊下を歩いていく。
藍田さんの前でカッコ付かない自分が許せないなんて言ってたな、山本は。
俺はそんなにプライド高くねーよ。
そうじゃなくて。
藍田さんに、ダサい自分を「あの時」みたいに晒すくらいなら関わりたくない。
どうせ、彼女の前で俺は彼氏らしくなんか振る舞えない。
絶対に二の舞は踏まない。
好きになんかならない。
それにムカつくから。藍田さんって。
いつもナギばっかじゃん。
ナギちゃん、ナギちゃんって。
だいたいナギ”ちゃん”ってなんだよ。
何様なんだろう、山本。
別にふたりを探す気なんてないけど、俺は化学室から出て、廊下を歩いていく。
藍田さんの前でカッコ付かない自分が許せないなんて言ってたな、山本は。
俺はそんなにプライド高くねーよ。
そうじゃなくて。
藍田さんに、ダサい自分を「あの時」みたいに晒すくらいなら関わりたくない。
どうせ、彼女の前で俺は彼氏らしくなんか振る舞えない。
絶対に二の舞は踏まない。
好きになんかならない。
それにムカつくから。藍田さんって。
いつもナギばっかじゃん。
ナギちゃん、ナギちゃんって。
だいたいナギ”ちゃん”ってなんだよ。