【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。

「……っ、あの」


その声にはっとした。


気付けば、三番目のボタンに手をかけた藍田さんの顔は真っ赤で。


「え?」


きょとんとした俺を藍田さんの困り顔が見ている。


恥ずかしそうに潤んだ目。


「……ご、ごめん、やっぱり、恥ずかしい……っ!」


真っ赤な顔して俺から離れた藍田さん。


眉を思いっきり下げて、思いっきり困ったみたいに、そんな顔……


「……っはは」


可愛すぎるんじゃないの。


それって、ちょっといじめたくなるよ。


「最後までしてよ?」

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