【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
「これ中学生の時、灰野が胡桃に選んだやつだろ?」
「……なんで知ってるの?」
思わずナギちゃんを見上げる。
「あいつ俺にほとんど連絡くれないくせにこれ選んでたとき ” 藍田さんの好きそうなのどっちだと思う? って” LINEしてきたんだよ」
「ナギちゃんに相談したってこと?」
「そうそう。ピンクの花が付いてるいかにも胡桃の好きそーなやつか、この水色のリボンであいつ悩んでて」
「そうなんだ」
ナギちゃんに相談するなんて、結構意外……。
「絶対胡桃の好みってピンクの方だと思ったから、俺、灰野に『胡桃は水色の方が好きだと思う』ってLINEした」
「何そんな意地悪してるの!」
もう、ナギちゃんらしいな、って笑ったのに。
ナギちゃんいつもみたいに、へらっと笑わないんだもん。
「でも胡桃はどっちでもよかったんだよなぁ。灰野から貰えれば、なんでも嬉しい」
「うん……嬉しい」
「ね」
目を伏せて確かに笑っているけど、いつもと全然違う。
相変わらずグラウンドをみるナギちゃんはこっちまで感傷的になっちゃいそうな悲壮感を漂わせていて……。
サッカー、したいんだろうなぁ……。
何か手でできるスポーツをあたし付き合おうかな。
そんなバカみたいなこと本気で考えていた時だった。
「……なんで知ってるの?」
思わずナギちゃんを見上げる。
「あいつ俺にほとんど連絡くれないくせにこれ選んでたとき ” 藍田さんの好きそうなのどっちだと思う? って” LINEしてきたんだよ」
「ナギちゃんに相談したってこと?」
「そうそう。ピンクの花が付いてるいかにも胡桃の好きそーなやつか、この水色のリボンであいつ悩んでて」
「そうなんだ」
ナギちゃんに相談するなんて、結構意外……。
「絶対胡桃の好みってピンクの方だと思ったから、俺、灰野に『胡桃は水色の方が好きだと思う』ってLINEした」
「何そんな意地悪してるの!」
もう、ナギちゃんらしいな、って笑ったのに。
ナギちゃんいつもみたいに、へらっと笑わないんだもん。
「でも胡桃はどっちでもよかったんだよなぁ。灰野から貰えれば、なんでも嬉しい」
「うん……嬉しい」
「ね」
目を伏せて確かに笑っているけど、いつもと全然違う。
相変わらずグラウンドをみるナギちゃんはこっちまで感傷的になっちゃいそうな悲壮感を漂わせていて……。
サッカー、したいんだろうなぁ……。
何か手でできるスポーツをあたし付き合おうかな。
そんなバカみたいなこと本気で考えていた時だった。