【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
◇
「そのあと一緒にDVD見て、普通に帰った」
「うわぁ……灰野ってやつは……」
リホちゃんと彗への結果報告は翌日のお昼休み。
あたしは、今、ほとんど泣いている。
精神的には号泣してる。
「なんで、だめだったんだろう……?」
「うーん。それはー、反応しなかったんじゃない?」
「……は」
反応……。
「魅力がないってこと……」
「藤堂さんってどうなの?顔は美人だけど、スタイルいいのかな?」
そっか、彗は見たことないんだ。
「あたし藤堂さんの下着姿みたことある」
「なんで!?灰野がリべポ!?」
「ちがう!合宿のお風呂で!!」
彗の馬鹿!
「くびれと胸もうすっごかった……。リホちゃんみたいだった」
「あー、そうかぁー。それで胡桃のじゃ駄目だったの?どうなのリホ?」
そんなはっきり言わないで。
「そんなことあるのかなぁー?わたし彼氏に拒まれた経験ないからわかんないや」
「びっくりするほど傷ついたよ今の発言……」
もう再起不能。