【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
「正直さー、伊吹には藤堂花ちゃんの方が合ってたと思うよ」
山本君の声……?
なんでそんなこと灰野くんに言っちゃうの。
「うん」
うん、って。
灰野くんもそう思うんだ……。
だけど、あたしだってそう思う。
「伊吹言ってたじゃん。花チャンといるのは気楽だって。それが答えなんじゃない……の」
あ……。
山本君と……目が合っちゃった。
「山本、なんで止まんの?」
不思議そうな顔をして灰野くんの視線が上がってあたしに留まった。
「あ……あの、聞くつもりはなくて……」
あ、れ。
胸がじんじんする。
灰野くんにはあたしなんかじゃダメなのかな。
”気楽”の反対側にいて。
こんなに言いたいことも言えなくて……。
灰野くんを怒らせてばっかりで。
山本君の声……?
なんでそんなこと灰野くんに言っちゃうの。
「うん」
うん、って。
灰野くんもそう思うんだ……。
だけど、あたしだってそう思う。
「伊吹言ってたじゃん。花チャンといるのは気楽だって。それが答えなんじゃない……の」
あ……。
山本君と……目が合っちゃった。
「山本、なんで止まんの?」
不思議そうな顔をして灰野くんの視線が上がってあたしに留まった。
「あ……あの、聞くつもりはなくて……」
あ、れ。
胸がじんじんする。
灰野くんにはあたしなんかじゃダメなのかな。
”気楽”の反対側にいて。
こんなに言いたいことも言えなくて……。
灰野くんを怒らせてばっかりで。